宅飲み派日本酒ブログ:口当たり甘め

21から日本酒ばかり飲んでいるティルニアが日本酒の話をするところ。

<224>五色彩雲 Mashu 山廃純米酒 道産山田錦

まえがき

福司酒造の新ブランド五色彩雲です。昨年も出ていた山廃山田錦のお酒が今年は定番として登場しています。前の記事では書き忘れた気がしますが東京でもつきや酒店、伊勢五さんで取り扱いが始まりました。詳しくはないのですがどちらも燗酒のラインナップがある程度ある店ということで納得の取り扱いではあります。



 

ではスペックへ

 

 まずはスペック

度数:15度
使用米:北海道芦別産 山田錦 (加藤農場)
精米歩合:60%
火入れ、加水仕様:火入れ
日本酒度:+2.0
酸度:2.0
アミノ酸度:
使用酵母酒母:山廃
備考:10
月製造10月開栓
蔵元紹介文

味わいと特徴
上立ち香は非常に穏やかな香りで、口に含むと綺麗な酸が広がり、すっきりとした味わいと なっております。本来、山廃仕込みのお酒は酒母由来の旨み成分が豊富で複雑味のある 味わいが特徴ですが、五色彩雲では丁寧に山廃を仕込むことにより、雑味の少ない綺麗 なお酒に仕上げています。

原料違いを楽しむ
五色彩雲シリーズNusamaiと精米歩合・水・酵母ですが味わいが異なります。単純な米の質の違いを比較していただけるでしょう。(Mashuは北海道産の山田錦、Nusamaiは北海道の酒造好適米の吟風を使用。)また仕込み時期もほぼ同じでありながら熟成の仕方も異なるもの楽しんでいただけます。

温度帯
Nusamai よりも温度帯に寄っての変化がわかりやすく、楽しめます。
冷酒では穏やかな味わいで綺麗な酒質ですが、温度が上がるにつれて味わいに幅が出てきます。

2023 Mashu というお酒。|五色彩雲(ゴシキノクモ)

価格:2310円(税込み)

山田錦の山廃純米酒です。個人的にはあえてこちらを低精白でも面白いのかなと思いましたがキレイに作る方針のよう。商品ラインナップが少ないこともあってか公式のNoteは結構丁寧。来年は違いがわかるようにNusamaiの方もリライトしてほしい。そしてできればビンテージごとの違いも欲しい。

 では感想の方へ

ティルニア舌メーター

この後の文章がわかりにくいならこっちだけ見ればいいさ。きっとイメージは掴めるはずさ。というコーナー

淡・・*・・・濃

甘・・*・・・辛

酸味:すくなめ

苦味:ほぼなし

渋み:多め

タイプ:ややクラシック

味わいレビュー

開栓から5ヶ月、常温で。冷えてるときれいなんですが結構味が出てきたかも。入りは穏やかに甘く素直に膨らみますが中盤渋みが結構出てそのままの勢いでキレます。温めると消えます。山田錦なので若干溶け感も。去年の方が好きかもしれないけどあれはあれで山廃らしさが出てないのでその当たりは趣味。

現状は低めの温度のお燗とか加水燗あたりがいいのかなぁ。多分数年経たないとちゃんとした評価ができないようが気がします。開栓当初なら別ですが数ヶ月単位で楽しめるかというと微妙で数年単位で経過を追うことになるんじゃないかなぁ。瓶が復活したら一升で売って欲しいかもしれません。開戦直後の硬いのをさっさと飲んでしまうのを想定して造ってはいないと思うのでそのあたりは今後が気になります。

 

YONAGAのときも思いましたがまた地味な酒を出してきたなぁという印象です。吟風の方も含めて炉端焼きの魚とぬる燗みたいな組み合わせは鉄板になりそう。

 

評価 8.8/10

記録用コメント:福司酒造の新ブランド五色彩雲の3作目。山田錦のきれいさを生かした「比較的」淡い山廃。

 

ポジ++

ネガ

(ポジ+++のお酒は特に気に入ったお酒です。)

 

それではまた次回

 

これは完全に個人的な趣味なんですがきたしずくで造る気があるなら雄町あたりと比較できる商品が欲しいかもしれません。