宅飲み派日本酒ブログ:口当たり甘め

21から日本酒ばかり飲んでいるティルニアが日本酒の話をするところ。

〈22〉【日本酒の記録】出羽桜純米大吟醸 雪女神四割八分

こんばんは、ティルニアです。最近東京遠征してきました。

今回は珍しく準大手蔵のお酒です。

 ※反射が気になるので一応モザイクかけてます。

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出羽桜酒造は山形県天童市にある蔵です。どこかと思って調べると山形市のすぐ上にあるようです。吟醸酒で有名になった蔵とのことですが今からすると全くイメージ湧かないですね…

山形県といえば十四代・上喜元はじめ良質な日本酒が多数ありますが、その山形県出羽燦々、出羽の里に続いて開発した酒米が雪女神です。

今年は大吟醸規格でしか製造が認められていないとのことですが、どうやら大吟醸クラスの酒を造るための酒米として開発されているそうです。詳細はこちらに載っています。雪女神で造った酒はやや甘口でスッキリ系になるらしいです。

今回紹介するのはその雪女神を四割八分まで磨いた純米大吟醸です。

ではそろそろ本題に入りましょう。

まずはスペック

度数:16度
使用米:雪女神
精米歩合:48%
火入れ仕様:瓶燗一回火入れ
日本酒度:-3
酸度:1.3
使用酵母:山形酵母
備考:GI山形

価格:1728円(税込み)

格安の純米大吟醸です。昨年はもう1つ上のクラスしか発売してなかったそうですが今年は雪女神の収穫量が増えたらしくより安価なバージョンが発売できたらしいです。

高級酒だからか火入れも瓶燗の一回になってますね。数値的にもやや甘口のようです。そして原料山形県産を表すGI山形の表記があります。

とにかく飲みましょう。 

果実味のない香りと穏やかな甘さ

 まずはワイングラスに注いで飲みます。香りはフレッシュさを感じないエレガントなタイプです。そこまで落ち着いてるって感じでもないんですけどね。

口に含むとやや甘口で若干とろっとしたものが流れ込んできます。ある程度甘く、酸味は穏やかです。しかしボディは膨らまずにキレよく喉に流れ込んでいきました。

個人的にはもう少し膨らみのあるタイプが好きなのですが雪女神で造るお酒では出会えなさそうな予感がしました。 

苦手なタイプのお酒ではなかったですし、悪くはないはずですが何かが致命的に足りないです。

 

評価:8.2/10(リピートはしないレベル) 

 

次回は以下のどれかの記事になるかと思います。

それではまた

 

書きたい記事メモ

・妙の華山廃純米雄町

・玉川山廃純米

・土田麹九割九分、クラフト13

・結人夏のあらばしり&絶滅危惧酒MAX

 

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〈21〉【日本酒の記録】左大臣・ブルームーン(純米吟醸おりがらみ)

前回記事の続きですのでまずは前回記事を見てください。

thirunia.hatenablog.jp

 ということで簡単にではありますが左大臣ブルームーンの紹介です。

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まずはスペック

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度数:16度
規格:純米吟醸
使用米:若水
精米歩合:60%
火入れ仕様:本生
日本酒度:-3
酸度:1.3
使用酵母:群馬KAZE2
備考:7月発売の氷温貯蔵物、無濾過無調整

価格:2000円

某酒店に並んではいたのですが価格もあり手が出なかったものの1つです。左大臣のおりがらみシリーズ、お店で出てきたら文句なく美味しいレベルのお酒ですが蔵の規模が小さいせいかやや値が張るので中々買う機会に恵まれません。

60%の純米吟醸という定番スペックの無濾過生原酒です。今回はおりがらみのものを数ヶ月氷温貯蔵したものになっています。

使用米の若水群馬県で栽培されているものとしては舞風と並んでメジャーなお米です。町田酒造が雄町を使う前に出していたのは若水でしたね。最後の発売成人前だったので飲み逃しました。

日本酒度は-3、酸度は1.3とかなり甘口寄りの数値ですが左大臣では割と定番。

 では飲みましょう。 

おりがらみ特有の芳醇甘口

 まずはワイングラスに注いで飲みます。香りはほのかに甘いものがある程度です。

口に入れるとガス感とおりがらみ特有のしっかりとした刺激がやってきますが熟成のせいか尖った刺激ではなく丸みを帯びたものでした。刺激は五百万石で見られる細かい粒とは対照的なタイプのものです。

やっぱりおりがらみはしっかりしていていいですね。自分の趣味から外すことが少ないです。

飲み慣れない若水でしたが見つけたら何種類か試してみたいと思います。

 

評価:8.5/10(リピートも十分視野レベル)

 

 

 おまけ

次回は以下のストックからどれかになるかと思います。

それではまた

※コメント貰えた場合そちらの記事を優先して書きます。

 

群馬酒シリーズ

 

thirunia.hatenablog.jp

 

書きたい記事メモ

・出羽桜純米大吟醸雪女神

・土田麹九割九分、クラフト13

・結人夏のあらばしり&絶滅危惧酒MAX

 

【蔵見学記】大利根酒造見学記&ブルームーン

こんばんは、記事の冒頭で名乗ることにしたティルニアです。

最近慢性的な頭痛によりガッツリゲームをプレイする時間を作れてないのが悩みだったりします。

ということで予告通り大利根酒造見学の話を書いていこうと思います。ところで書くまでに一ヶ月かかってるんですけど記憶残ってるんですかね…

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写真は購入したブルームーンです。 

大利根酒造(http://www.sadaijin.co.jp/)は「左大臣」で知られる群馬県沼田市にある蔵です。周辺には永井本家、永井酒造、土田酒造やブルワリー等多数の醸造所があるので利根沼田酒蔵ツーリズムという形で周遊する蔵見学プランが設けられているようです。時間制のタクシーもあるらしいので三、四人で行ってみるのもいいかと思います。ちなみに今回は父とレンタカーで行きました。

蔵の詳細に関しては後ほど記載するので省略して本題に入りましょう。

大利根酒造へ…

前日夕方に大利根酒造さんに見学を申し込みました。先の通り観光が盛んなせいかあっさり見学の予約を取ることができました。(造りのない時期は結構自由ですが造りの時期はかなり早めに予約して欲しいとのことでした)

翌日、朝起きてレンタカー屋へ移動、車を借りて出発します。途中コンビニに寄り朝食を済ませました。

高速に乗って一瞬で沼田ICまで移動。そこからいくらかすると土田酒造へ到着(道間違って永井酒造前を通ったりもしました。)。二種類試飲して土田の麹九割九分を購入しました。次は山廃純米吟醸も飲みたいですね。時間に余裕があったので道の駅に寄ってから大利根酒造に移動します。とはいえご飯を食べるわけでもなかったのであまり楽しめず川場ビールを買って道の駅を出ました。その晩に開栓した川場のIPA美味しかったです。高いけど。

そんなこんなで大利根酒造に到着しました。 

和服の杜氏、阿部さん

今回の蔵見学で案内を担当してくれたのは全国日本酒フェアの群馬県ブースにも居た和服の方でした。左大臣の蔵元杜氏、阿部さんです。

最初は定番の造り方の解説ですが江戸時代の造り方をベースに説明を受けました。印象的だった話は「食品の価格は元になったものの価値」というものですが誤解を招きかねないので割愛します。

精米から段仕込みまで一通り説明が終わったところで質問タイム。

「なぜ日本酒の度数には限界があるのか?」という質問をしました。造りに関しては俄程度の知識しか無いので永遠に謎だったのですが入れる酵母は限界まで働くと死滅してしまうため、醸造酒の度数には限界があるとのことです。度数を高めることもできますがどうしても死滅した酵母が残って雑味が出ると言っていました。

その後、造りの現場を見せてもらいました。

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これは米を蒸す釜です。どうして古いものを使い続けるのかと言うと新しいものだと火が均等に回らないからだそうです。

同様に貯蔵用のステンレスタンクもステンレスの匂いがつくことから避けて、ホーローのものを使っているそうです。ホーロータンクは手に入りづらく管理も大変だそうですが手間がかかっても使う姿勢は応援したいですね。

 

その後純米酒を四種類ほど試飲。結局試飲にはなかったブルームーンを購入しました。

長くなったので購入したブルームーンの紹介は次回に回します。

この蔵見学は新しい機械の限界と古くからの道具と知恵を大切にする姿勢が伝わってくる時間でした。

 

それではまた

前回記事はこちら

thirunia.hatenablog.jp

 

 

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〈20〉【日本酒の記録】北の珍客② 大吟醸まつり なにもない甘い辛口の酒

こんばんは、記事の冒頭で名乗ることが少ないティルニアです。今シーズンからサンシェードを導入しましたが相変わらず暑さにやられてます。

ということで予告通り北の珍客二回目です。

前回

thirunia.hatenablog.jp

 

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今日の記事もですがツテで手に入れた北の勝の紹介です。あえて記事名には銘柄名を入れていません。

北の勝は根室市にある日本最東端の醸造所、碓氷勝三郎商店が造る日本酒です。ちなみに会社化されておらず、そのために醸造免許者である碓氷ミナ子氏の名前が記載されています。自分の記憶が正しければ会社化されていないのはここだけだったはず。

主力銘柄北の勝は淡麗甘口で知られている他、年始に発売される「初搾り」がオークションにかけられる程の人気になっていることでも有名かと思います。

ちなみに季節限定のものは

1月・初搾り、5月・冷用酒(本醸造)、7月・大吟醸まつり、8月・吟醸酒、10月・純米酒、12月・大吟醸(40%)

 こんな感じのラインナップになっています。純米酒の少なさが大きな特徴と言えるでしょう。これ以外に普通酒2つと本醸造があります。季節物はかなりコスパ悪いですが普通酒が安くて良いです。でも通販以外では手に入らないでしょうね。北海道以外で見かけたら奇跡だと思ったほうがいいです。

ではそろそろ本題に入りましょう。

まずはスペック

度数:15~16度
使用米:山田錦?(大吟醸山田錦使用らしい*1
精米歩合:50%
火入れ仕様:不明
日本酒度:
酸度:
使用酵母:不明
備考:7月発売の季節物(神社のお祭に合わせて発売)、二号瓶のみ

価格:823円(税込み)

神社の夏祭りに合わせて発売される二号瓶のみ販売の大吟醸です。値段はまぁ普通ですかね。

とにかく飲みましょう。

 

ほのかに甘く、辛口

 まずはワイングラスに注いで飲みます。香りは僅かに甘いものがある程度です。以下当時の感想

 総評としては典型的なアル添大吟醸という感じでした。五割精米なので高精白特有の雪溶けのような甘い味わいは見られませんが綺麗に甘く、アル添由来と思われる辛さを見せてくれます。前回のと比べるとあっさりさは失われていることがはっきりとわかります。自分好みの酸味少なめ大吟醸でした。

この「なにもない甘い辛口」は毎度不思議に思いながら飲んでいます。何が原因なんでしょうね。

 

評価:8.8/10(リピート必須レベル)

やたら評価高くなっていますが他の人が飲んでここまでの評価にはならないかなというのは正直なところです。

 

 

次回はTwitterに写真を上げた左大臣大利根酒造蔵見学になると思います。

 

書きたい記事メモ

大利根酒造見学

・出羽桜純米大吟醸雪女神

・土田麹九割九分、クラフト13

・結人夏のあらばしり&絶滅危惧酒MAX

 

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〈19〉【日本酒の記録】北の珍客① 冷用酒本醸造 超すっきり系食中酒

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今日は誰かが「金鶴や北の勝を・・・」などと書いていたのを見つけてしまったので血が騒いでしまってこんな記事を書いています。飲めるのに紹介しないわけにはいかないでしょう?

今日の記事ですがツテで手に入れた北の勝の紹介です。あえて記事名には銘柄名を入れていません。

北の勝は根室市にある日本最東端の醸造所、碓氷勝三郎商店が造る日本酒です。主力銘柄北の勝は淡麗甘口で知られている他、年始に発売される「初搾り」がオークションにかけられる程の人気になっていることでも有名かと思います。特徴的なのは純米酒(非アル添酒)の発売が年一回だけということです。現在まで生き残っている蔵でここまでアル添酒メインの蔵は珍しいんじゃないですかね?

ところで、道東にはもう1つ蔵がありますが2つとも越後にゆかりのある銘柄だったりします。そのせいか北海道では珍しい五百万石使用の酒があったりもします。まぁ、いずれ紹介することもあるでしょう。

 

ではそろそろ本題に入ります。

まずはスペック

度数:14度
使用米:不明
精米歩合:60%
火入れ仕様:不明
日本酒度:
酸度:
使用酵母:不明
備考:本醸造規格の冷用酒、二号瓶のみ、五月発売の夏酒

価格:508円(税込み)

二号瓶のみ販売、冷用酒、まだ短い日本酒人生の中でここ以外で見たことのない冷用酒という文字、値段は安めとかなり独特の雰囲気を放っています。

とにかく飲みましょう。

 

刺し身を流し込むには最適なスッキリタイプ

 

その日はやや豪華な晩酌に合わせました。その日の感想はこんな感じです。

 一昨年に飲んだときはかなり印象悪かったんですけど今回は良かったですね。食べ物に合わせると悪い部分を感じないです。とにかくスッキリタイプです。本醸造だからか米臭さや米の旨味みたいなものはほぼ感じませんでした。ただ、単体で楽しむ酒としては落第点寸前です。飲む機会があれば刺し身と一緒に楽しむべきでしょう。

 

 

評価:8.2/10(リピートするかは悩むレベル)

 

 

次回はTwitterに写真を上げた左大臣大利根酒造蔵見学の記事か引き続き北の珍客の記事になるかと思います。

 

書きたい記事メモ

大利根酒造見学

・北の珍客二種(二種類目)

・出羽桜純米大吟醸雪女神

・土田麹九割九分、クラフト13

・結人夏のあらばしり&絶滅危惧酒MAX

 

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〈18〉【酒の記憶】良寛 純米吟醸 25BY 主張する熟成香と穏やかな味わい

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今回はかなり記憶が薄れてしまったので雑に書きます。あと、最後に少しばかり告知がありますので読んでいってください。

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