まえがき
コンセプトワーカーセレクションの変わり種です。雄町の低精白でワイン樽熟成。同時に買ったお酒が低精白だったので一緒にセレクト。
新潟県にあるフェルミエで、シャルドネを熟成させるために使用していた白ワイン樽を、福島県は銘酒「天明」を醸す曙酒造に送り、日本酒を入れ304 日間熟成させました。
1年間マイナス2度の冷蔵庫で熟成させたお酒を、樽に移してから、さらに304日間もマイナス冷蔵庫で樽ごと熟成させたユニークな商品です。
梅、かりん、すもも、花の蜜のような、香りからして熟成により引き出された旨味、重厚感を感じます(マイナス冷蔵なのでヒネは感じません)。
逆に、ワイン香、樽香は控えめです。やわらかい口当たりに、ミドルにグッと旨味と酸味が広がり、ゆっくりと消えてゆく、起承転結のある味わいで、存在感を感じます。
その高級梅酒を彷彿させる味わいは、チーズを使った料理、ピザ、グラタン、チーズコロッケなど、新しい日本酒の食べ合わせを広げてくれる逸品です。
天明×フェルミエ FUSION 2021 “Tender” 2nd 720ml | FUSION
ではスペックへ
まずはスペック
度数:15度
使用米:雄町
精米歩合:89%
火入れ仕様:火入れ
日本酒度:-1
酸度:1.7
アミノ酸度:1.9
使用酵母:
備考:6月製造6月下旬開栓
価格:大体2300円(税込)
手間も有り少し価格は高め。同じ低精白の瑞穂黄金は1500とかだったはずなので。
では感想の方へ
ティルニア舌メーター
この後の文章がわかりにくいならこっちだけ見ればいいさ。きっとイメージは掴めるはずさ。というコーナー
淡・・・*・・濃
甘・・・*・・辛
酸味:多い
苦味:少なめ
渋み:あり
味わいレビュー
おちょこで一杯。上立ち香は控えめだが強いて言うならソガに近いか?
飲み方や温度によって随分違うかもしれません。控えめに甘さはありますが酸味や渋みといった要素が強く感じられ甘さはそれなり。味はありますが精米の割にはかなりキレイに出来ていると思いました。梅、かりん、すもも、花の蜜のようなと例えられる香りは含んで抜ける時に強めに感じられると思います。酸味や渋みが強いので捌けも良し。基本的にキレイな酒なんだと思いますが樽熟成で付いた味合わさって個人的にはかなり好印象の一本でした。オススメにあるチーズの料理はチーズの味の濃すぎないものと相性がいいでしょう。
評価 8.9/10
記録用コメント:天明のワイン樽熟成酒。雄町のキレイな酒に味が乗りかなりの好印象。
ポジ+++
ネガ
(ポジ+++のお酒は特に気に入ったお酒です。)
それではまた次回
今日は福島酒特集